25
2016
07

高い技術や美しさなど、ブレゲの特質がすみずみにまで表現された芸術品

 

ロッシーニやラフマニノフら数多くの音楽家が愛したブレゲの時計。芸術とも密接にかかわり、伝統あるメゾンを体現する「クラシック“ミュージカル”」はそんなヨーロッパの豊かな芸術文化のもと生まれた。

「クラシック“ミュージカル”」は、シリコン素材を脱進機とひらひげゼンマイに使用した、あたらしい自動巻きムーブメントをベースに開発。さらに、長い年月をかけて研究され、現在特許申請中のミュージカル機構により、10時の位置でプッシュボタンを押すか、事前に設定した時刻になると、透明な音色でロッシーニ作曲の『泥棒かささぎ』を奏でる。

このメロディは伝統的なオルゴールのシリンダーではなく、ピンを備えた回転ディスクが15本の金属製の櫛歯を弾くことによって形づくられ、ブレゲの代名詞ともいえる手彫りのギヨシェが装飾されたリキッドメタルの反響膜でこのミュージカル機構を補助。メロディの響きを伝達するのに必要な周波数を増幅させてゆく。

これまで音響技術の分野で高度な研究を重ねてきたブレゲ。リキッドメタルの反響膜を保護するゴールドのケースバックにもいくつかの穴を開け、音が抜けるように考えられている。そのうえ、メロディが美しく鮮明に聞こえるように、時計製造史上はじめて、部品に磁石を使ったガバナー(調速機)を搭載。ケージの中に独立した磁石を組み込んだ。このブレゲの特許システムにより、作動時にバックでノイズが発生せず、しかも、従来の調速機につきものだった磨耗の排除にも成功したという。デザインにおいても18Kイエローゴールドケースのケースバンドには5線譜の繊細なエングレービングがほどこされ、ブレゲらしい高い美意識が演出された。

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